響想曲



<   2004年 12月 ( 20 )   > この月の画像一覧


Thank you for your kindness while this year.

今年も年の瀬が近づいてきましたね。
本当に色々あった1年でした。
チアノダとか、チアノダとか、チアノダとかね。あとチアノダ
私の脳内がそんな感じなんで、キータイプするこの手はお馬鹿なことばっかり打ってしまうんですよ。なんていったって正直者。MyHonestyFingers万歳!
そんなお馬鹿な私を温かい目で見守ってくださった皆様、それどころか仲良くしてくださった皆様、本当にこの1年間(実際は1ヶ月とちょっと)ありがとうございました。
来年も更なるチアノダに共に萌えましょう!
来年も宮崎楓、そして響想曲をなにとぞよろしくお願いいたします!
チアノダ万歳!


タイトル、文法とか間違えてたら密かに馬鹿にしてやってください。英作文能力に乏しすぎ…!英文内容もそのまんまですしね。やーい、馬ー鹿馬ー鹿。
新年はテレビで踊るレインボーブリッジ・無問題・Go!を見て勝手にチアノダ変換して妄想しようと思います(無理ありすぎ)。チアノダラバーとして(大馬鹿)。

[PR]
by touch_me_not | 2004-12-30 02:14 | 雑文

ネタバレ注意。妄想注意。爆走注意。危険物取締法違反SS。

突然の出来事に、頭の中が真っ白になって。
只々呆然とするしか出来なかった。

それでも確かに力強い腕の締め付けは感じ、
自分のものとは違う少し熱い体温は伝わってきた。

昨年の、自分の実家近くの河川敷のことをぼんやりと思い出す。
あの時と同じ。
いや、違う。
うっかり、なんていい訳はできないほど
強く、強く抱きしめられているのだから。





Lesson66妄想バージョン~ゴール後、空白時間の推測~





周囲にいる関係者の人達から口笛やヤジが飛んでくると、千秋はのだめを解放し、何事もなかったように楽屋へ戻っていった。
「キミ、チアキの彼女?」
近くにいた中年の男性が、のだめに興味津々で聞いてくる。
「…いえ」
それに対して、のだめはぼんやりと答える。妻デス、などと言う余裕は心身ともになかった。


なんだったのだろう。
頭の中でその言葉がぐるんぐるんと回っている。
答えの出ない問いに混乱して、いったん気持ちを落ち着けようと元来た道を辿ろうとした。

――こんままでよかと?

その時、わずかに残っている、冷静な自分が語りかけてきた。
指摘どおり、このままだとまたいつも通りなかった事になってしまうのは火を見るより明らかだった。

のだめは1回深呼吸をして、心を決めた。
不安は尽きないけれど、チャンスを逃すなんてことは出来なかった。

のだめは楽屋へ駆けた。



コンコン

「のだめデス」
なるべくいつものように声をかけてみる。
「…どーぞ」
少しの沈黙をおいて許可が返ってきたので、ドアを少し開け、その隙間から身を滑り込ませてまた閉めた。

千秋は喉もとを緩めながらミネラルウォーターを飲んでいた。背を向けているので、その表情はわからない。
その様子を見ながら、のだめは意を決して口を開いた。

「…先輩、さっきのはどういう意味デスか?」
相変わらずの直球に、千秋はミネラルウォーターでむせかけ、慌ててタオルを口に当てて咳き込む。
少し経って落ち着くと、顔だけをのだめの方へ向けた。呆れたような顔をする。
そのまま何も言わずにペットボトルを机に置き、部屋の隅に歩き始める。
「ちょっ…、先輩!」
慌ててのだめは付いていく。
せっかくの決心、ここで諦める訳にはいかないと心に決めて。


「俺はな…、今までまともな人生歩いてきたんだよ」
ふと千秋が話し始めた。
のだめは彼の意図がわからず、とりあえずはその話に耳を傾けるのに努める。
「真面目に音楽やってきたし、普通に暮らしてきたし、変態女に付きまとわれる事はなかったし」
そこで少し言を置く。
「付き合った女も、まともなのばかりだったかな」
千秋がのだめの方に振り返る。
「…なのに、どうしてこんなヤツなんだろうな。俺の人生めちゃくちゃにしやがって」

いつものような呆れた声色ではなく、その瞳はしっかりとのだめを捕えていて。
それきり千秋は口を閉じてしまった。


のだめはそのまま彼を見つめていると、ふと彼の様子の変化に、そして言葉の意味に気付いてしまった。
ふいに頬に朱を散らせて。
「…それ、のだめの事が好きだって言ってるみたいに聞こえますよ」
目を逸らして、そう呟く。
思わぬのだめのうぶな反応に、千秋もぶっきらぼうにそっぽを向いた。
「そう聞こえるんなら、そうなんじゃない?」
その返答に、沈黙が訪れる。



ゆっくりと、のだめが口を開いた。
「…パ、パリにもエイプリルフールってあるんですか?」
その台詞に千秋は脱力した。思わず苦笑する。

「そんなに信用ならないなら…」
そして、のだめの方に歩み寄りながら千秋は意地の悪い笑みを浮かべた。
その様子を見て、無意識にのだめは後ずさるが、すぐにソファーに阻まれる。
すぐに千秋はのだめの背にあるそのソファーの背もたれと腕置きに手を回し、のだめを囲った。
「証明してやろうか」
そう言った千秋の顔は、吐息がかかるほど目の前にあって。
どうやって、と聞こうとした言葉ごと彼の唇に捕えられてしまった。

優しく、触れるだけのキス。

いったん離れて、一瞬にしてパニくってしまったのだめは、背中を反らせて肩を押し返してなんとか千秋から逃げようとする。
「ちょ…、せ、先輩!?な、何を…!」
「何をって…。もう1回、なんだろ?」
そう言ってのだめの両手を掴んだ千秋の意地悪な微笑みは、さきほどいた舞台の上の期待の新人指揮者を微塵にも想像させなくて。
何故だか懐かしさを感じるその笑顔に、頬が緩むのを抑える事が出来なかった。
うっかり噴き出してしまったのだめは、千秋に頬をつねられ、そのままもう1度近づいてくる彼の顔に、今度は素直に目を閉じた。

再び唇が触れ合う。
さっきよりも長く、深く。


探るようなものから徐々に熱くなっていく彼の口づけに、のだめの身体はどんどん火照らされてゆく。
全身に力が入らなくなり、遂にソファー伝いにずり落ちていってしまうのだめに合わせて、唇を合わせたままの千秋も体勢を低くしていき、膝をついた。
しかしのだめが床に座り込んだ後も、千秋の体勢は落ちてゆく。

熱い唇が、細い首筋を這って。
左の鎖骨に優しいキスが降ってきた。

のだめは最初その行動に戸惑いを覚えたが、やがてぼんやりとした感覚に頭の中が真っ白になって、何も考えられなくなった。



記憶が無くなる前、ノックの音を聞いた気がした。

-------------------------
ぎゃあ。
例の空白の移動時間の妄想SSです。
有り得な、い、よ。
妙に長ったらしいし、中途半端だし、いつも以上に文章変だし。
しかも冷静なのだめはなんで大川弁なんだろう…私。

このSSはアップしようかかなり悩んだんですが、他サイト様で似たような(lesson66妄想)SSを載せてる所も何箇所かあったので、いいかなーと(適当人間
書き直す気力はなかったです。ていうか、読み返す勇気がありません。ぶるぶる。

今年最後のチアノダSSでした。
皆様、本当にお疲れ様でした(自爆
[PR]
by touch_me_not | 2004-12-29 05:23 | のだめSS

lesson66感想(ネタバレ)。ゴール入ったと!!

こここ今晩和。
Lesson66読んで、1日以上(ほぼ2日)たってやっと落ち着きました。
ここはひとつ、落ち着き払った感想をおひとつどうですか?
それでは行きます。ネタバレ注意。



----------------------------

表紙。
洋子。グッジョブ(笑!
懐かしいネタ、嬉しいです!
ていうかその年になって、ハートのカードとかどうなんですか?

子供。
音楽に関してはかっわいくないガキですが、ああやって遊んでるところを見ると普通に可愛いですね。
真っ先に手の心配をするところに好感度UP!さすがピアニスト。彼のちゃんとした演奏も聴いてみたいです。
そして、のだめ。
のだめに道徳なんてあったのか…(笑
結局、演奏を笑ってた訳じゃなかったんで、やっぱいいガキなんでしょうね。
のだめ、そろそろ口直そうよ。…やっぱヤメテ(もの寂しいから)。

もじゃ。
来ましたねー!懐かしネタ2!
オクレル先生の間違えた後の反応が可愛いです。
そして流石ですね。さりげなく、のだめに大事な事を気付かせる。今までの先生になかったタイプですよね。
なにはともあれ、のだめが立ち直ってくれて良かったです。
でもね。
…もじゃもじゃ、12曲目まで弾いてませんよ、ね?
憐れ、ハリセン(爆笑

チケット。
ガス止められる!?とか思ってるのだめに大爆笑しましたよ。
またそんな生活してるんですか(苦笑
そして、千秋の部屋に行かなかった所は進歩ですね。最近、のだめが猪突猛進じゃなくなってて、ちょっと寂しいですが(ぇ

デビューコンサート。
千秋、指揮してる時は無条件でかっこいいですねーvv
惚れます。惚れてます。更に惚れました!
でも、のだめの大泣きはちょっと周囲から浮いてましたよね?
まだまだ新人ってことですかね。ちょっと対比させて、大学でラフマニノフを演奏したときの事を思い出しました。あっちの方が、感動がすごかったような…。
1曲終わって、駆け出していくのだめがなぜか印象的でした。

三善家。
再登場万歳!
俊彦くんの適当な解釈に笑えました。そんな人だったんだ…!
そしておじさん…!面白いよ!なんでそんな悲観的…!
千春おばさんの顔が見れなかったのは残念でした。いつかは見せてほしい。

夢色☆クラシック。
ささささ、佐久間さん!!

佐久間さん再登場万歳!

佐久間さん大好き!佐久間さーん(壊)!!
ポエム、健在で嬉しかったです。本当に。
けえ子氏の訳付きで嬉しさ3倍!いえ、本当に。
皆が興奮してるシーンで、まだ何かポエムを言ってるのがツボでした。
佐久間さん、ダイスキ!

サイン。
前言撤回。猪突猛進なのだめ素敵です…。
まだ終わってないのにサイン下さいとか!
そして普段と変わらない様子ののだめに動揺したのか安心したのか、タオルを持って舞台に上がる千秋真一氏(23)に胸キュン(死
結局サイン書いてあげるんですねー。
ていうかのだめ!さらっと「キス…しましたよね?」とか言わないで!さらっともう1回せがまないで!
あんなにさらっとキスの話題に触れるとは思いませんでしたよ…。
ええそうですか。のだめにロマンティックを求めるなと。そう言いたいんですよね、二ノ宮先生(笑)!
…そですね。そう言ってみると、そんな気がしてきました(自己暗示
ほっぺに渦巻き…。終わるまで待ってるのだめが可愛すぎです。

伝説再び。
私、今まで頑張りました。よく冷静を保てました。
自分で自分を褒めてあげたいくらいです。
限界です。

ゴール入ったと―――――――――!!!!!

正面ハグ!正面ハグ!これを萌えと言わずに何と言おうか!
直前の、のだめの馬鹿顔が更にハグを引き立ててます!そうとしか見えません!
そして身長差にときめき――!!千秋が少しだけ膝を曲げてる所とか…(マニアの観点)!
あ、あれは自覚したんですよね!流石にそうですよね!
だってあの表情!千秋――!!千秋――!!
「変態の森へ」とか!でも笑いより萌えが来て、素直に笑えませんでしたけど!何か!

チアノダマンセ――!!

でも正直言うと、まだ引っ張ってほしかったです。片想い時代。
それでも充分萌えたんで良しとします(やっぱり!

空白の移動時間。
…え?…いつのまに、楽屋?
のだめ転がってますよ?何したんですか?え、千秋?
もももも妄想が働いてしまうじゃないですか!!えー!?
むっつり千秋!!一体、何をやったんだー!!気になりすぎ!
でも私、最初読んだときはそこまで気付かなかったんですよね。気付けてよかった…!
征子ママの冷ややかな視線が全てを物語ってますか。そうですか。
つまりは結衣子ちゃんに見せられない事ですよ、ね!?
だってだって…
千秋、服乱れてますから…!残念!
そして、さりげなく千秋が佐久間さんを呼んでるのを見て、反応してしまった私は手遅れです(宣言)。


次は2月…。どうしてくれるんですか、このムラムラのもんもん…!
とりあえず11巻で再胸キュンを楽しみたいと思います(変人
のだめセクシーだよ…。胸でかいよ…。

なんか本編でこんなことになってるんで、私なんかが中途半端にSS書いていいのかわかんない状態です。という訳で、X'masSSも断念…。でもSSは書きたいしなあ…。
とりあえず、今のだめリレー小説を書いてます。藤岡柚紀さんと。
柚紀さん宅に置いてくれるそうなんで、良ければ読んでみて下さい(宣伝)!

明日(今日)クラス会…。前回の発言無視しまくった更新ですが、何か(涙
夜から友人とバレエ鑑賞に行って参ります。絶対寝るよ。本当申し訳ない。

でも、チアノダラバーとして(以下略
[PR]
by touch_me_not | 2004-12-26 05:20 | のだめ感想(ネタバレ注意)

あと2時間…(馬鹿だろ

皆さん、今晩和
ええ、そうです。私の中では未だに夜です。馬鹿だろ、私。
そして明日先輩にあげちゃったりする受験のお守りもまだできてません。宿題なんて、手もつけてません。
馬鹿だろ、私。


本当はクリスマス記念SSでもアップしたかったんですが、このところ今学期中に提出したいものを頑張っててパソコンにも触れなく、泣く泣く断念しました。30分くらい泣いたよ。嘘だよ。
まあ、明日時間があれば書きますが、26日にクラス会が入ってるので無理かも。幹事が夜更かしして寝不足でクラス会行っちゃダメだよ。…ダメ、か、な(マテ)?


Kiss読めるまであと2時間!夜のうちにコンビニ行けないのがツライです…。親、過保護なんです…。ママンパパン万歳(死!
そして早売りされてなかったらマジ泣きます。1時間くらい泣きます。もちろん誇張表現です。
とりあえず、授業にやる気を無くして睡眠学習をするくらいです。チアノダラバーとして(え

なんかある筋によると、萌え以外の言葉が見つからないとか。き、気になりすぎ…!
ひそかにきみペも最近楽しみです。今日やっとコミックス全巻読んだんですよ。泣ける…。全ペ連(笑←密かにツボ


そろそろ寝たほうがいいですよね?人として。ていうか、とりあえず高校生として。
十分萌えるために体力蓄えておこうと思います。今さらかよ。
[PR]
by touch_me_not | 2004-12-24 05:15 | 雑文

今日の3分毒クッキング☆

おいしい飲み物を開発しました…!

その名もプリンジュース(ヤメテ)!!

本当、ビックリしました。自分で作って自分で感動!よしキタ!
プリンジュース自体は以前市販されてたんですが、最近見かけなくなったんで大好きだった私は、「作ってみようかな」と無謀な事を考えたんですねー。



と言うわけで、調理方法(ぇ)!

1.市販のプリン(焼プリン不可)のカラメル以外の部分をスプーンですくってマグカップに入れます。数回すくって入れてください。

2.それをレンジでチン!加熱具合はお好みで(マテ

3.プリンが溶けたら(溶け具合はお好み)、冷たい牛乳を注ぎます。マグカップ1杯分。

4.氷を入れて、混ぜます。

5.するとあら不思議!プリンが僅かに固まってきて、素敵な微妙な食感のプリンジュースの出来上がり!


いい加減です。スミマセ…!
とりあえず、私的に超ヒットでした。私の味覚が変わってるのかも知れませんが。
ポイントは食感!あの食感大好き!何とも例え難いあの食感…!

お金と暇と好奇心が有り余ってる方は是非作ってみてください。
責任は負いません。
[PR]
by touch_me_not | 2004-12-20 04:09 | 雑文

バカップルSS。馬鹿じゃんこいつら(爆)!

ベッドから抜け出てカーテンを開けたのだめが、ふおお…と感嘆の声をもらす。
「先輩、先輩!見てください、雪デス!」
こちらを振り返って、目を輝かせるのだめを見た千秋は自然と微笑みがこぼれるが、睡魔には勝てず、すぐに2度寝の体勢を取る。

その態度が気に食わなかったのか、のだめは千秋の元に寄ってきて、彼の両肩を大きく揺さぶった。
「千秋せんぱーい、起きてくださーい。先輩は今からのだめと雪合戦するんですよー?」
決定事項かよ…、と千秋はうんざりと呟くが、当然そんなものはのだめの耳には届かない。
先輩先輩とのだめは連呼するが、千秋はまたそのまま眠りに落ちてしまった。
ぶう、と頬をふっくらませた後、のだめは何かを思いついて意地の悪い笑みを浮かべる。

のだめは千秋の頬に手を添え、そして愛しの彼に
口づけを、した。

ぎょっとして千秋は目を開ける。
のだめはしてやったりといった顔でにんまりと笑う。
「先輩、おはようございマース」
千秋は積極的なのだめに弱い。最近分かってきたのだめの悪知恵に、すっかり眠気が覚めてしまった千秋は1枚取られたと苦笑をした。





冬はバカップルを更に馬鹿にする。





ブランチを食べた後、二人は外に出て空を仰いだ。
降り続く雪は止めどなく、わずかに積もった薄雪には既にいくつもの足跡が残っている。
「これじゃ雪合戦は出来マセンねー」
「本気だったのか…」
のだめは小道の端に残っている、まだ綺麗な雪を集めて何かを作り始めた。
手持ち無沙汰な千秋は、ポケットに手を突っ込んで空を眺め続ける。


冬の街は人の気配が少ない。まるで、しんしんと降り積もる雪の音まで聞こえてきそうなほど。


「先輩、見てください!」
じゃーん、と彼女が指し示す方向にあった物を見て、千秋は脱力した。
「のだめの力作雪像!題してプリリンとゴロ太ー!」
先程から、やけに熱心に雪いじりをしているなとは思っていたが、こんな物を作っているとは思いもしなかった。
しかもプロ並みの出来。
ピアノ以外は基本的に不器用な彼女だが、実は意外な所で意外な才能を発揮する。

――それにしたって、こんなところで発揮しなくてもいいじゃないか。
千秋は呆れるしかなかった。


のだめの頭を軽くこづくと、千秋は「帰るぞ」と家の方へと歩き出した。
後ろから、のだめが慌ててついてくる。
千秋がちらりと振り返ると、のだめが自分の真っ赤な手に息を吹きかけているのが見えた。

素手で雪なんか触るから…。

千秋は立ち止まって、のだめが隣に追いついてくるのを待った。
小走りで追いついたのだめは、歩き出さない千秋を怪訝に見上げる。
「馬鹿」
千秋はそう言いながら、のだめの両の手をそれぞれ握る。
左手は指をかたく絡ませて、右手はそのまま口元へと運ぶ。

そして緩やかなキス。

「むきゃ!せ、先輩、くすぐったいデスよー!」
「お前が手を冷やすから悪いんだよ。ピアニストだろ?」

そのまま唇を這わせると、のだめの噛み殺した笑い声が聞こえ出した。
最初は抑えられていた笑い声が、徐々に大きくなってゆく。
さすがに近所迷惑だろうと思った千秋は、右手も握り締め、彼女の口をふさいだ。
もちろん自分のそれで。



お互いの唇が離れた瞬間、のだめが突然目を逸らした。
「…先輩、人が見てますよ?」



「……帰るぞ」




降り続く雪は止めどなく、わずかに積もった薄雪は二人の足跡を新たに刻んで、
彼らは帰途を急ぐ。

----------------------------------
最後、オチをつけてしまうのは私がお笑い体質だからでしょうか?
それで満足してるのは手遅れです、か?
いいんです。それが私!開き直り万歳!
[PR]
by touch_me_not | 2004-12-20 03:53 | のだめSS

藤岡柚紀さんから頂いた、愛のこもった(誤解)素敵SS。


『まだ、歩けるだろう?』


窓の外にはパリの夜。家々の明かりが綺麗に耀く。
そんな風景を眺めつつ、千秋は小さくひとつ、溜息をつく。


ずっとこの場所へ帰って来ることを望んでいたのに。


今更考えてみれば呆れてしまうのだが。今まで、俺は正しいと思っていた。
アイツのピアノに焦がれているのは本当だ。
でも、それだけじゃないだろう?
本当はわかってたんだ。ずっと前から。

いつのまにか思い込んでいたんだ。
ずっと、アイツは俺の横で一緒に歩いていくんだと。
一緒に音楽を見つけにいくんだと。
そのために欧州につれてきた。
でもそれは、俺の傲慢じゃなかったのか?



「先輩だけが好きだって仕方ないんですよ!」

のだめの言葉が突き刺さる。そうだ、そうだったんだ。
俺と会うまで、アイツは楽しくピアノを弾いていたんだ。
あんな音を聴いたのは初めてだ。
だってアイツは、
アイツはあんなピアノを弾いていなかった。
焦りを含んで、苦しそうで、辛そうで、追い詰められた、音。


俺はなにをしてやれば良かった?


そうだ、俺はアイツのピアノが好きなんだ。他の誰の音よりも。
でも俺の傍にいることで、アイツは辛い思いをしていたのかも知れない。
音楽の辛さを教えたのは他でもない、俺だ。

ただ、これだけは言える。
音楽はただ音を楽しむだけじゃいけない。
音を楽しむために、たくさんの厳しさを乗り越えなければならないんだ。


今でも鮮明に思い出せる。あの、ピアノコンクールの時。
俺の後を必死で追いかけようとしてくれた姿。
そして、もし今でも俺を追いかけてくれるのなら。
道しるべになれるのなら。
俺の音を聞いて欲しいんだ。俺の気持ちを、音楽を。
言葉にしないと伝わらないこともある。
だけど、
言葉では伝わらないことだってあるから。


なあ、お前はもっと強いヤツだろう?
立ちはだかる壁に怯むようなヤツじゃないだろう?
お前なら、どんな距離だってすぐに追いついて来れるはずだ。
早く。早く俺の気持ちを伝えたいんだ。

まだ、歩けるだろう?



千秋は顔を上げると立ちあがり、譜面を手に取った。

-----------------------------------
きゃー!!千秋、素敵!
メルアドを教えた際、柚紀さんに送っていただいたシロモノです。
Lesson65、千秋目線、柚紀さん希望エピソードだそうですが、
私も激しく希望します!
のだめが…と言うより、千秋が、あのヘタレ状態(死…)からこんな風に素敵に立ち直ってほしいです。
ていうか、そうだったと脳内で勝手に変換しておきます(えー)。
本当に柚紀さん、どうもありがとうございました!


実は私もお返し送ったんですよね…。ややエロチアノダ…。
大勢の目には触れないからと思い込んで、勢い余って書いちゃったんですが、柚紀さんのサイトに載せてくれるそうで…。ぐすん(嬉し涙)。
もちっと健全に書けばよかった…。
…でも、今更だよね(笑)!

[PR]
by touch_me_not | 2004-12-19 03:14 | のだめSS

千秋、自覚後?SS。

千秋は、ベッドの隣でもぞもぞと動く気配と掛け布団の隙間から入ってくる冷たい空気に目が覚めた。
何だ…、と思いながら隣の物体を確認する。
そこにあったのは、見慣れた栗色の頭。のだめだ。

…のだめ?

その瞬間、意識がハッキリと覚醒した。
「お前、何やってんだよ!」
がばっとベッドから起き上がった千秋は、そのままのだめが包まっている布団を引き剥がす。
「ぎゃぼー!」という奇声と共に布団にしがみついて離れないのだめをベッドから落とし、威圧たっぷりに見下ろした。
瞬間、目を逸らしたのだめは掛け布団を持ったまま後ずさる。そしてそのまま玄関に向かって走り出した。
それを見て青くなった千秋は、急いでのだめの首根っこを捕まえようとしながら叫んだ。
「こらー!何考えてんだ!!」





そして、彼はsunflower





「だってー、のだめのお布団は薄いし…、暖房器具もないし…」
「だからって言って、勝手に人の家に入って布団盗んでいい理由にはならないんだよ!」
朝から叫びつかれた千秋は、のだめの言い訳を聞いてまた怒鳴った。
のだめの罪状、不法侵入と窃盗未遂。朝から千秋を頭痛に襲わせるには十分な出来事だった。

しかし、確かに今朝は一段と寒い。のだめも大量に厚着をしているのだが、それでも寒さに震えていた。
それを見た千秋は、少し考えを改めた。とりあえず、あの言い訳は事実のようである。
そして部屋の片隅から、あるものを持ってきた。


「ほら、これでも使ってろ」
それを見たのだめは落胆して、生気の抜けたような顔をした。
「先輩…扇風機なんかつけたら、のだめ凍死しちゃいマスよ…」
その台詞に千秋は笑う。
「なんで扇風機なんだよ。ハロゲンヒーターだよ」
「ハロゲンヒーター」
のだめはその名称を、記憶を探るように呟く。
確か、見た目はそっくりだが、役割は正反対な暖房器具。
スイッチを入れてのだめが目の前に待機していると、期待通りじんわり体の芯から温まってくるのを感じた。

「ふおー。暖かい…。おひさまの暖かさデス…」
ハロゲンヒーターに手をかざして至福そうな表情をしているのだめを見て千秋は、子供みたいだなと思う。


――子供みたいなのに、太陽みたいにのだめも温かいんだよ。


らしくない事を考えていると思い、千秋は自嘲した。
でも事実、音楽の厳しい世界からこの家に帰ってきたときいつも落ち着くのは彼女のおかげだという事に最近気付いてしまった。
この気持ちが何なのか、今では簡単にわかる。


「ハロゲンって、ハゲロンって言っちゃいそうじゃありマセン?」
だいぶ寒さもおさまったのか、のだめは唐突にそんな事を聞いてきた。
そんな間の抜けた彼女に自然と頬が緩んできた千秋は、無性に悔しくなり、わざと無表情を装って、それでも微笑んでしまう顔がのだめに見られないように背を向けてキッチンへと向かう。
「くだらないこと言ってると飯抜くぞ」
「ぎゃぼ!のだめを殺す気ですか!?」



太陽のような彼女はいつも不可解で。
彼女のそんなところにまで惹かれている自分はもっと不可解で。
この気持ちを理解しても、まだ打ち明けないと心に決めている自分はさらに不可解だ。



でももし地球が滅亡するのなら、そのときは彼女と一緒にピアノを弾いていたいと、


心から、そう思う。



------------------------------
千秋、別人…!
なんかテンパってて地球滅亡とか書いてますが、何か(爆
ハロゲン、ハゲロンって言っちゃいそう…ですよね?

…逃亡します。
[PR]
by touch_me_not | 2004-12-17 03:05 | のだめSS

とりあえず報告。

以前、テストが…テストがぁ…と瀕死状態の日記を書いていた事を思い出しまして(苦笑)、とりあえず結果報告を致します。


セーフでしたよー(喜)!


この調子で行けば大丈夫と思われます。
訂正。
今日、丸一日授業寝てたんで、まだわかりません(おーい
とりあえず、3学期頑張ろうと思います。

成績詳細。
[PR]
by touch_me_not | 2004-12-15 04:19 | 雑文

初未来系SS。

隣で寝転ぶ千秋に抱き寄せられ、キスをされる。
そのまま、のだめは手探りで枕元のライトをつけた。



セカンドキス



口が離れると、のだめはぷはっと息を吸った。この類のキスは、未だに慣れない。
キス後の千秋の、頭をわしゃわしゃと撫でる手が好きで、のだめはねだるように抱きついた。思ったとおり、のだめの頭を撫でた彼の手は優しくて、ついうとうとしてしまいそうになる。


しかし、急に千秋の手が止まり、いぶかしんだのだめは彼を見上げた。
千秋は、何か考え込んでいた。ひとつの事に集中すると、他の行動がおざなりになってしまうのは彼の癖だった。

「どしたんデスか?先輩」

言われて、自分が考え込んでた事に気づいたらしく、千秋は少し驚いた素振りを見せた。
しかし、「ああ…」という返事もまた上の空で、そのまま自分の考えにふけってしまったのに気付いたのだめは、少し拗ねて、寝返りを打って千秋に背を向ける。


また、いつものようにそのまま指揮の勉強に入ってしまうのだろうと予想しての動きだったが、今回は少し違ったようだ。
千秋はまたのだめを抱き寄せた。

「何なんですか?」

さっきより少しとげを含んだ言い方をしたのだめに、千秋は苦笑しながらのだめの髪をいじる。


「1年前の事、思い出してたんだ」
「…1年前、デスか?」


話の意図がわからず、のだめはきょとんとおうむ返しをした。


「俺が初めての演奏旅行から帰って来た日」


ああ、とのだめは記憶の糸をたどり始めた。
確か、学校が始まって何もかも上手くいかなくて…。
そんなときに千秋が帰ってきたものだから、のだめの千秋に対する態度も最悪だった気がする。


「…なあ、俺達が最初にキスしたのって、いつか覚えてるか?」

平静を装いつつも、少し照れて言う千秋が妙にかわいらしい。
のだめは、1年前はこんな彼を知らなかっただろうと思った。

「えーっと…、半年前デスかね。急に何なんですか?先輩」


さっきから千秋の言いたい事が掴めないのだめは、さらに困惑した顔をした。
しかし千秋はその答えに「やっぱり覚えてないか」と返したところを見ると、何かを忘れているのだろうか、とのだめは考える。

「はずれ」

少し間が空けて、その「はずれ」がさっきの答えに対する返答だと理解したのだめは、学校のテストの目にしたような顔になった。
つまり、全くわからない。

のだめは尋ねようとしたが、千秋の唇に阻止された。
そのまま長い、長いキスを繰り返す。


しばらくすると、のだめが千秋の背中をぽかすか叩き始めた。
息継ぎの出来ない、彼女の限界。

「せ、先輩…のだめを殺す気デスか!?」
「お前が下手なのが悪いんだろ」

荒い息をしながら抗議するのだめを、千秋は軽く受け流した。

「練習させてやる」

そういった千秋はまた、優しくのだめの口をふさいだ。


1年前の、リベンジ。


----------------------------------------------------------------
何なんだコレー(自己嫌悪)!?
甘いのを書こうと思って…思って…思って…。
シチュエーションは…お察しの通りです(ニコ!)。

最後の一言が書きたいがために作った妄想話。初未来系。
[PR]
by touch_me_not | 2004-12-14 02:51 | のだめSS

宮崎楓(みやざきかえで)による、のだめカンタービレを主に駄文を書き連ねる日記サイト。SSも書きます。コメント大歓迎!
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
カテゴリ
以前の記事
+リンク+

のだめ千秋後援会

mano sinistra
たつとり
lovers concert
the Mirage in the Twilight
チアノダラバー未成年連合

smell days
ORANGE GATE


ぱるらんて♪
Musica piu piacevole!
Dotted♪note.

「響想曲」はリンクフリーです!報告下さいましたら、小躍りしながら遊びに行かせてもらいます(迷惑)!
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧