響想曲



初未来系SS。

隣で寝転ぶ千秋に抱き寄せられ、キスをされる。
そのまま、のだめは手探りで枕元のライトをつけた。



セカンドキス



口が離れると、のだめはぷはっと息を吸った。この類のキスは、未だに慣れない。
キス後の千秋の、頭をわしゃわしゃと撫でる手が好きで、のだめはねだるように抱きついた。思ったとおり、のだめの頭を撫でた彼の手は優しくて、ついうとうとしてしまいそうになる。


しかし、急に千秋の手が止まり、いぶかしんだのだめは彼を見上げた。
千秋は、何か考え込んでいた。ひとつの事に集中すると、他の行動がおざなりになってしまうのは彼の癖だった。

「どしたんデスか?先輩」

言われて、自分が考え込んでた事に気づいたらしく、千秋は少し驚いた素振りを見せた。
しかし、「ああ…」という返事もまた上の空で、そのまま自分の考えにふけってしまったのに気付いたのだめは、少し拗ねて、寝返りを打って千秋に背を向ける。


また、いつものようにそのまま指揮の勉強に入ってしまうのだろうと予想しての動きだったが、今回は少し違ったようだ。
千秋はまたのだめを抱き寄せた。

「何なんですか?」

さっきより少しとげを含んだ言い方をしたのだめに、千秋は苦笑しながらのだめの髪をいじる。


「1年前の事、思い出してたんだ」
「…1年前、デスか?」


話の意図がわからず、のだめはきょとんとおうむ返しをした。


「俺が初めての演奏旅行から帰って来た日」


ああ、とのだめは記憶の糸をたどり始めた。
確か、学校が始まって何もかも上手くいかなくて…。
そんなときに千秋が帰ってきたものだから、のだめの千秋に対する態度も最悪だった気がする。


「…なあ、俺達が最初にキスしたのって、いつか覚えてるか?」

平静を装いつつも、少し照れて言う千秋が妙にかわいらしい。
のだめは、1年前はこんな彼を知らなかっただろうと思った。

「えーっと…、半年前デスかね。急に何なんですか?先輩」


さっきから千秋の言いたい事が掴めないのだめは、さらに困惑した顔をした。
しかし千秋はその答えに「やっぱり覚えてないか」と返したところを見ると、何かを忘れているのだろうか、とのだめは考える。

「はずれ」

少し間が空けて、その「はずれ」がさっきの答えに対する返答だと理解したのだめは、学校のテストの目にしたような顔になった。
つまり、全くわからない。

のだめは尋ねようとしたが、千秋の唇に阻止された。
そのまま長い、長いキスを繰り返す。


しばらくすると、のだめが千秋の背中をぽかすか叩き始めた。
息継ぎの出来ない、彼女の限界。

「せ、先輩…のだめを殺す気デスか!?」
「お前が下手なのが悪いんだろ」

荒い息をしながら抗議するのだめを、千秋は軽く受け流した。

「練習させてやる」

そういった千秋はまた、優しくのだめの口をふさいだ。


1年前の、リベンジ。


----------------------------------------------------------------
何なんだコレー(自己嫌悪)!?
甘いのを書こうと思って…思って…思って…。
シチュエーションは…お察しの通りです(ニコ!)。

最後の一言が書きたいがために作った妄想話。初未来系。
[PR]
by touch_me_not | 2004-12-14 02:51 | のだめSS
<< とりあえず報告。 ちょっぴり落ち着いたと思われま... >>

宮崎楓(みやざきかえで)による、のだめカンタービレを主に駄文を書き連ねる日記サイト。SSも書きます。コメント大歓迎!
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30
カテゴリ
以前の記事
+リンク+

のだめ千秋後援会

mano sinistra
たつとり
lovers concert
the Mirage in the Twilight
チアノダラバー未成年連合

smell days
ORANGE GATE


ぱるらんて♪
Musica piu piacevole!
Dotted♪note.

「響想曲」はリンクフリーです!報告下さいましたら、小躍りしながら遊びに行かせてもらいます(迷惑)!
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧